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冬来たりなば 春遠からじ

2012年03月30日

 

 

 去る3月1日、新卒幹事さん達を迎えて72年館でささやかなお茶の会が催されました。昨年は大震災・原発事故・空前の就職難などで本当に厳しい年でしたので密かに心配しておりましたが、幹事さん達の明るく元気で爽やかなご様子は、私のごとき年寄にとって眩しいほどでした。また3月13日ー16日には、耐震工事を終えて様々な面で新しくなった(建物の化粧直し、照明や椅子の改善など)講堂・チャペルで卒業礼拝・卒業式が挙行され、1000人以上の人々が、社会に出ていくと同時に、我が同窓会の新しい会員になられました。人間、苦労するほど強くなるのでしょうか? 今年の卒業生は、特別に人間的に大きく逞しく成長されたように見えました。

私は、所用で半年ぶりに仙台に行きました。ブルーシートをかぶった屋根はさすがにあまりありませんでした。駅構内の売店もだいたい震災前と同じようでした。しかし名物の蒲鉾屋さんの話によれば、海岸近くの工場は津波で全滅し、現在別の場所で生産していて7割まで回復したとのこと。なお新しい工場を建設中で「連休までには8割にもってゆきたい」とのこと。店員さんの優しい笑顔のむこうに必死の立ち直りの努力を垣間見た思いです。実家は庭中相変わらずシートで覆われ、住人達は小さな揺れのたびに地割れの進行を恐れているようです。知人の一人は震災の後心身のバランスを崩していて、予定していた再会が果たせませんでした。公に知られていない様々なことも未解決のままであり、災害の爪痕の深さを、改めてささやかながら実感させられた旅でした。「冬来たりなば 春遠からじ」という諺も空々しく感じてしまいます。

でも有難いことに、自然界は春ですね。東京では柳の柔らかい新芽の色がいつのまにか濃さを増し、高知からはサクラが満開との嬉しい便りをいただきました。72年館でも新年度の順調な滑り出しを期して、さまざまな準備が進められています。(みなさんは「実査」という言葉をご存じですか?) もちろん今年こそは、お花見の会や園遊会で多くの同窓生がキャンパスに帰ってくることでしょう。新しい年度の滞りない滑り出しを期待したいと思います。

                      会長 一柳やすか


 72年館まわりの春(3月30日)

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