ホーム >同窓会について > 72年館だより過去一覧 >新渡戸記念庭園

新渡戸記念庭園

2012年08月31日

カナダ、バンクーバー市のブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)構内にある新渡戸記念庭園をご存じですか。初代学長・新渡戸稲造先生が1933年にカナダで客死されたのを偲んで造られた美しい日本庭園です。

このたび知ったこの庭園を、今年の5月の数日間のバンクーバー滞在中に2度も訪問しました。雨の日と晴天の日です。どちらの日も緑が美しく、木々が日本よりも高く、太いのが印象的でした。 

東京女子大時代からの友人夫妻が案内してくれたのが最初でした。ご夫妻はUBSが夏休みの3ヶ月間、日本のマンションのような1DKの学寮で自炊生活をし、UBC図書館の自由な利用と、バンクーバーの美しい自然と涼しい夏を楽しんでいました。

2度目は、私が女子大4年生の時に参加した国際学生セミナーで出会ったアメリカからの留学生とその連れ合いの方がご一緒でした。ご夫妻はベトナム戦争に反対して、カナダの市民権をとり、30年前にこの庭園のあずま屋で結婚式を挙げました。結婚記念日が間近だったので、ご夫妻は私たち夫婦と一緒に庭園を訪問するのを心待ちにしていました。 

お連れ合いはアメリカ人であったとき、良心的兵役拒否により平和部隊に参加しアフガニスタンに行きました。 その関係で現在、バンクーバー在住のアフガニスタンとイランの移民や難民で長い間家に閉じこもっている高齢の女性たちのための「居場所づくりと英語学習」の活動をしています。私たちもその活動にゲストとして参加し、婦人たちと楽しい交流をしました。

カナダは多民族国家といわれていますが、溶け込めない多くの人がいることと、そのための支援活動を地道にしている人がいることを知りました。 

この庭園の池のほとりには、新渡戸先生のことば「願はくは、われ太平洋の橋とならん」の石碑があります。私は、6月の同窓会総会で会長候補となっていることもあり、碑の前で次のように祈りました。 

「神様。新渡戸先生は太平洋の架け橋になろうとされました。私も同窓会と同窓生が、同窓生同士はもとより、身近な人、地域、社会との架け橋となれるよう努めたいと思います。どうぞ、弱い者ですが、導き、見守ってください。」

同窓会は「東京女子大学建学の精神にもとづき、会員相互の親睦をはかるとともに、社会に貢献することを目的とする」とあります。心に留めたいと思います。今回の旅が東京女子大時代の出会いの延長線上に実現したことを感慨深く思っていましたが、さらに新渡戸記念庭園で先生の碑と出会ったことで、私の中の「東京女子大学」が一段と大きくなりました。

                                                             同窓会会長    山田純子

 

(写真順に新渡戸稲造記念庭園の池、塀、池の周りを同行者と散策、あずま屋、碑)



20120801.jpg

20120803.jpg20120802.jpg20120804.jpg

20120805.jpg

▲ ページの先頭へ戻る