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72年館だより

2013年07月31日

 

7月、夏休みを前にして、キャンパスの緑はいっそう鮮やかになり、本館前の芝生とミントグリーンの窓枠の白い本館とのコントラストはいつ見ても静かな美しい佇まいである。

私が女子大に入学したころ、掲示板の前で上級生2、3人が「卒論はどうなさるの?…」などと和やかに談笑していた。

その大人っぽい雰囲気と洗練された様子は、まだ高校生の気分が抜けきれない私を圧倒するものがあった。それは、初めて見る都会の大学生の姿だった。

 それから、何年もの年月が経って、今は同窓会の職員として大学にお届けする書類を持って、少しひんやりした掲示板の前を通るとき、あの頃の気持ちがよみがえる。これからの生活へのかすかな不安やわくわくしたあの頃のこと。

懐かしい友達や親身になって心配してくださった先生方はお元気でいらっしゃるだろうか。

 同窓会では、この夏、第2代学長の安井てつ先生が学ばれたケンブリッジ・ヒューズホールでの英語研修を初めて企画した。

安井先生はどんな思いを抱いてケンブリッジで学ばれたのだろうか?英国留学など珍しい時代に心細いことも多く、涙を流されたという文を読んだことがあるが、みごとに女子教育のパイオニアとなって帰国された志の高さに思いを馳せる。学院長のヒューズ女史は、東洋から来た小柄で優秀な安井先生を特に大切に教え導いてくださったと聞いている。

2018年に母校は創立100周年を迎える。いつまでも美しい姿で私たちを見守ってほしいと願わずにはいられない。

東京女子大学同窓会事務長 大谷道子


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