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戦争を知る 

2015年12月01日

              

10月22日、大学の23号館で 映画「疎開した40万冊の図書」を上映いたしました。

これはある同窓生が若い人に是非見てほしいと上映費用をご寄付して下さり実現したものです。

昼の部は、授業の一環とされ、多くの学生が鑑賞しました。

ドキュメンタリー映画ですので地味ではありますが、太平洋戦争で多くの人命が失われただけではなく、文化財・文化も破壊されたのだという事実、そして戦争の圧倒的暴力性に 打ちのめされるようでした。

 

今年は戦後70年ということで、様々なところで戦争に関する特集など多くの企画が見られました。

自らの戦争体験を語ること、伝えることを避けてきた人々が、次の世代にきちんと伝えようと動き出しているとの報道もありました。我々も目を背けず、戦争を知り、事実を正視しなければならないと思うのです。

 

印象深い本をご紹介いたします。

山本七平著 『日本はなぜ敗けるのか』

これは1975年にある雑誌に連載されたものです。敗戦の原因や責任究明が曖昧なままとなっているうえに、敗因は今もなお日本文化に根付いているとする、著者の危機感が読み取れます。

冷静な事実分析に説得力を感じました。

 

堀江優子著 『戦時下の女子学生たちー東京女子大学に学んだ60人の体験』

堀江さんは同窓生です。この本は同窓会にも寄贈され、貸し出しもしています。

 

パトリック・モディリアノ著『1941年パリの尋ね人』

ナチスドイツ占領下、命令によりユダヤ人たちを集め、ドイツなどに送ることに手を染めた普通の市民。

これらの市民の罪と責任を、戦後50年経っても問うているフランスという国。文化の違いで済ませられるのかと自問します。

 

映画を通して、若い世代に戦争を知り、考える機会を作っていただいた、同窓生に深く感謝申し上げます。

 

同窓会副会長 平澤眞理子


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