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引き継ぐもの

2017年01月10日

 

 新年あけましておめでとうございます。

 今年も皆さまにとりまして、素晴らしい年となりますようにお祈り申し上げます。

また、今年度から、同窓会のお手伝いをさせて頂くことになりました。よろしくお願いいたします。

 

 私は1966年に文理学部に入学しました。当時は入学すると、数理学科以外の一年生は1組から10組までに分かれ、2年次から各学科に分かれました。ですから、結果的にいろいろな学科の方と友達になりました。私は5組、松川成夫先生が担任でした。高校の延長のようなホームルームも楽しいものだったのを覚えています。また、入学と同時に、以前からあこがれていたクワイヤに入りました。入学以前から3歳上の叔母が歌っていたクワイヤのメサイアを聴いて、私も歌いたい!と思っていましたので、思いどおりの楽しい学生生活が始まりました。

 3年次、1968年は女子大創立50年の年でした。当時クワイヤのキャプテンだった私は、大学記念式典等のお手伝いに大変忙しい年となりました。中でも笹淵友一先生作詞、池宮英才先生作曲の大学祝典序曲を読売日本交響楽団のオーケストラで歌ったのがクワイヤにとっても最高の感激でした。「時は1910年、エディンバラ古城のほとり? ♪」とソプラノの中沢桂さんの歌声が今でも聞こえてくるような気がします。そうだ、そこからこの東京女子大が始まったのだ!と心に刻みながら全曲を歌いました。次の世代に伝えるべき感動という素晴らしい経験をしたと今でも思っています。

 クワイヤOGとしてそれからほぼ10回メサイアを歌いました。その後しばらく主人の転勤などがあって歌えませんでしたが、長女が大学に入学する1年前から妹と共に、メサイア出演を再開しました。ちょうど中・高等学校の定期試験と重なるこの時期にもかかわらず、一晩だけはクリスマスを待つこの音楽を家族全員、聴くようにしました。今思えばかなり無茶な母親だったかもしれませんが、中学生の息子も聴いてくれました。それから次女が大学院の時まで9回ほど歌いました。

 

 妹や娘たちと歌ってから17年後の昨年、後輩を応援する思いもあって、久しぶりにメサイアを歌いました。学生の人数は減ってはいるものの、私たちも受け継いだクワイヤの伝統は確かに繋がっていました。また、中内潔先生の指揮でのメサイアは初めてでしたが、素晴らしい音楽を追い求める姿勢は、池宮先生と全く変わらず、ここにも素晴らしい伝統がきちんと引き継がれていることを実感しました。

 

 女子大入学後50年に奇しくも同窓会からお声がかかった時、大げさに言えばコーリング(calling)を感じました。私たちが先輩からいただいたものを、次の世代へ引き継ぐ――そのお手伝いがどれだけできるかわかりませんが、精いっぱい努力したいと思っています。

 目前の100周年から、その次の100年へ!

 

                      同窓会副会長 長谷川あつ子      


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