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女子大力

2017年01月31日

 

 

 「入口だけではなく出口も見ていただきたい」 ? 昨年11月、同窓会が開催した「卒業後40年の会」で、100名余りの同窓生を前に小野祥子学長はこう言われました。「偏差値が下がった」という卒業生の声が一部にあることにもふれながら、大学にとっての出口とも言える就職の実績についても目を向けて欲しいと話されたのです。

 

 昨年9月に発表された2016年卒業生を対象にした「有名企業400社の実就職率ランキング」(大学通信調べ)によれば、東京女子大学は全国15位、女子大では1位と好成績でした。また、2016年11月に日経新聞クロスメディア営業局が実施した「ビジネスパーソンの大学イメージ調査(関東版)」では「好感度」、「就職支援に熱心である」などの項目で女子大1位となったことが大学ホームページに掲載されています。

 

 大学の価値は就職実績だけではないかもしれませんが、4年間しっかりと学び、きめ細やかなサポートも得た学生が適切な職に就き、能力を発揮できる場を得ていることは評価されるべきでしょう。

 

 1980年代後半以降女性が働く場が少しずつ拡がり、さらに昨今の女性活躍推進の高まりもあってか、共学で学ぶことを選択する若い女性が増えているようです。男性と同じ舞台で活躍したい女性が、男性と一緒の環境で大学生活を送りたいと考えるのはある意味、理解できることです。女子だけの学生生活のほうが男子学生に頼らずに女子が様々な活動をリードできるという指摘もありますが、現実の社会でその経験がどこまで有効か、という意見もあるでしょう。けれども、「女性活躍推進」と言いつつも少なからぬ組織が未だに「オトコ社会」で、育児などでキャリアを中断せずに長期的に働ける男性に、より多くの機会が与えられているようにも思えます。そんな世の中にあって、大学が持っている全てのものを女性のためだけに集中的に投入できるのは女子大ならではでないでしょうか。日本の社会的な状況では女子大の意義はまだまだありそうです。

 

 卒業生と卒業生が、あるいは卒業生と大学や同窓会がどれだけ近く、強く結びついているかも大学の魅力を高める一つの力となります。在校中だけでなく卒業後も「女性中心」を貫けるのが女子大です。例えば東京女子大には仕事上のキャリアだけでなく、社会参加も含めて卒業生が豊かなライフキャリアを築くことを支援するエンパワーメント・センターという組織があります。東京女子大同窓会もまた、同窓生の興味に沿う多様な講座やイベントを開催するなど、共学の大学とは違う同窓会活動をしています。

 

 近年の就職実績に見られるように、多方面で仕事に就く卒業生が増えてきています。彼女たちが出産、育児などのライフイベントにかかわらず働き続け、キャリアを積んでいくならば、卒業生の意識も求めるものも変わっていくと思われます。

 

 そのような世の中の動きも見つつ、社会の様々な場所で活動している現役世代の同窓生をサポートする新たな試みとして、同窓会では2月17日夜7時から「東女ネットワークの集い」を青山で開催します。この集いは、多様な現役世代の同窓生が出会い、情報を交換し、職場、家庭などの日常の場では得にくい新たな刺激を受ける、そのような交流の場を提供するためのものです。

 

 「東女ネットワークの集い」から幾重もの輪が誕生し、それが東女の持つ新たな力の一つになっていってほしい、そう願っています。

 

財務副委員長 秋森陽子


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