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【2010年05月】

2010年05月02日

                                           同窓会会長 一柳やすか

 4月初めに「卒業後50年の卒業生」や「大学の新入生たち」を優しく華やかに迎えてくれたキャンパスの桜たちは、中旬ともなれば殆ど花を散らし、替わって目を引くのが可憐な草花たちである。キャンパスの西北端、「72年館」(同窓会館)近くの一角を、ランジンサイ(紫)ハナニラ(白)幅広のフキ(柔らかい緑)ツワブキ(艶のある濃緑)などがそれぞれ群をなして彩りよく大地を染めている。 
 
 ランジンサイ(ムラサキダイコン、ショカツサイともいう)で思い出すのは天達文子先生である。50年ほど前のことになるが、学生時代のある時、「今うちの庭がきれいだからいらっしゃい」とお茶に呼んでくださった。私はお宅の庭を埋め尽くしている紫色の花に目を見張った。先生はこれが諸葛孔明にちなんでショカツサイとよばれていること、また先生が西川先生*からいただいた種を大切にして増やしたものであることなど話してくださった。「うちの庭にあるのはこれだけよ」とおっしゃりながらも、ちょっとお得意そうであった。
 諸葛孔明は「戦死」ではなかったようであるが彼の血の色を移しているという。
「血の色」といえばヒヤシンスはギリシャ神話のヒュアキントスに因んでいる。ヒュアキントスはアポロ神の寵愛を一身にうけた美少年であったが、ある時アポロ神の投げた円盤が誤って少年を殺してしまった。アポロ神は深く嘆き悲しみかつ後悔して,少年の傷口からしたたり落ちる血を「濃い紫の悔いをたたえる花」に変えてやったという。それ以来、毎年春になるとあの美少年はよみがえるのである。
紫色の可憐な花が洋の東西で同じく英雄たち?の赤い血を連想させるのが興味深く思われる。
                             * 西川正身(1904?1988)アメリカ文学者
                                     参考:オウィディウス『変身物語』

 

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テニスコートとフィールドの脇道を西北に辿ると72年館(同窓会館)があります

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ランジンサイ(ムラサキダイコン)

 

ハナニラ

 

 

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フキ   「アッ 桜の花びらが…」

 

ツワブキ

 

 


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