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〈報告〉2016年ヒューズホール教養講座

 

4回目となったヒューズホール教養講座が、7月24日から8月2日に催行され、同窓生12名、うち関東圏外から3名(北海道、福岡、鹿児島)が参加しました。

7月24日、ヒースロー空港から山一つない麦畑の広がる平地をバスで行くこと約2時間半、こぢんまりとした家々と古い歴史を感じさせる建物が見えてきたと思ったら、ケンブリッジに到着しました。昨年から2004年に建てられたフェナーズ(Fener’s Building)に宿泊するようになり、各個室の窓からは広々としたケンブリッジ大学のクリケットグランドが見渡せ、朝早くからコートを整備している様子が見えました。今年は3日間クリケットの試合が行われていました。以下、午前中の授業、午後のアクティビティー、スコットランド旅行(2泊)にまとめました。

 

午前中の授業

芝生に面した一つの小さな箱のような建物、ガーデンルームで月曜日から金曜日まで行われました。

*今年はEU離脱問題、Brexit(Britain<イギリス>とExit<立ち去る>を組み合わせた造語)について興味深い授業がありました。ピーター先生はジェーン・オーステインの小説のタイトルになぞらえ、Brexit Vote(EU離脱に関する投票)の結果について、

Remain(残留派) 48% “Sense and Sensibility” 『分別と多感』

Leave(離脱派)   52%  “Pride and Prejudice”  『高慢と偏見』

と説明して下さり、面白かったです。そういうピーター先生はスコットランド出身、奥様はアメリカ人、本講座担当教授のエリザベスさんはアメリカ人、そのご主人はロシア人、昨年のPA(Programme Assistant )はアメリカ人とパキスタン人、今年はアメリカ人と日本人という具合にヒューズホールはとりわけ国際色豊かです。ケンブリッジでは残留派がほとんどであるとも聞きました。

安井てつ先生が学ばれたヒューズホールは、始めCTC(The Cambridge Training College for Women)という女子教員養成校として1885年に設立されましたが、今は60ヵ国以上の国籍からなる大学院生主体の男女共学校です。

*今年のシェークスピアの授業では『真夏の夜の夢』を取り上げ、夜7:30からキングスカレッジ・ガーデンで催された野外公演を見に行きました。ガーデンの芝生に座って、ワインを飲んだり食事をしたりしながら観劇を楽しんでいる方々が多かったです。

午後のアクティビティー

*3,4ヵ所のカレッジツアーをしたあと、今年はなんとPAのふたりがボートの漕ぎ手となりヒューズホール所有のボートでケム川パンティングを楽しみました。最近の京都のみならずこちらでも沢山の中国人ツアー客と行きかい、時代の趨勢を感じました。

*PA推薦のカフェでお昼を兼ねてアフタヌーンティーを楽しみました。

*ケンブリッジにある女子大、Newnham College(1871年創立、現生徒数約600人以上)を今年初めて訪問しました。大学職員の方が図書館やカフェテリア(College Buttery)、大学構内の手入れの行き届いた庭を案内して下さいました。今までのカレッジツアーで見てきたキングス、トリニティーなどの荘厳なイメージと違い、女子大らしいこじんまりした華やかな美しさがありました。

*ロンドンでは、キングストン駅(ハリーポッターのホグワーツ特急始発駅―秘密の  9 3/4番線を示すプレートあり)で降りてジェフリー博物館(The Geffrye-Museum of the House)という17世紀から現代までのロンドンのミドルクラスの家の中の様子を展示した、普通の観光客が行かないような面白い博物館とKenwood House(カントリーハウスにフェルメールの『ギターを弾く女』レンブラント晩年の自画像等の素晴らしいコレクションが展示されていて頼むと各部屋に控えているボランティアが説明してくれる)を見学しました。

*オックスフォードでは、ボドリアン図書館(大英図書館に次ぐ2番目の規模の図書館で、映画『ハリーポッター』のホグワーツ魔法学校の医務室と図書室のシーンに使用)が満員で中に入れず、裏側のシェルドニアンシアター(クリストファー・レン設計=オックスフォード大学の入学式と卒業式、夜に度々クラッシックコンサートに使用)を外から眺めて、ラドクリフカメラ(英国風パラデイオ式建築=オックスフォード大学図書館収蔵物のうち医学・科学分野の蔵書がラドクリフ科学図書館へ移管、現在は閲覧室として使用)と聖メアリー教会(オックスフォードのほぼ中心に位置しこの塔から町が綺麗に見渡せる)の辺りで一度解散し、7名ほどがハリーポッター映画の舞台となったクライストチャーチカレッジのHALL(食堂)と廊下を見学しに行きました。

*ケンブリッジ最終日はイーリ―の聖堂を見に行く人、グランチェスターのオーチャードでスコーンとティーを楽しむ人、ロンドンに再度行く人、など自由行動でした。夜はフェアウェルパーテイーを開き、ピーター先生、エリザベス先生、2人のPAに感謝の気持ちを伝えました。

スコットランド

≪1日目≫ナショナルギャラリーで宗教絵画を鑑賞し、エデインバラ城ではスコットランド王家の宝冠や宝石類も見ることができました

≪2日目≫*東京女子大学設立の構想が決まった世界宣教大会が開かれた会場の一つ、セント・ジョン・タルブース教会は、エデインバラ祭(8/5-29)で毎年、事務局とパフォーマンス・スペースとして使用される他、結婚式、宴会、会合、展覧会など多目的ホールとして使用されていてThe HUBと名称を変えていました。

*聖ジャイルズ大聖堂(こちらも、世界宣教大会会場の一つ)の日曜礼拝に参加して聖餐式を拝見し、クワイヤの素晴らしい歌声に魅了されました。

*現在もエリザベス女王が夏季休暇を過ごされるホリールードハウス宮殿を見学後はJKロウリングがハリーポッターを執筆したエレファントカフェやスコットランドの忠犬ハチ公、ボビーの銅像をみたり、ロイヤルマイル通り沿いのお店でカシミヤのマフラー等の買い物をしたり、各自それぞれにエデインバラ最後の1日を楽しみました。

 

東京女子大学創立100周年記念行事の一つとして2013年に始まった本講座は、4回目となった今年も多くの実りを得て無事に終了しました。(H.H.73文英)


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